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◆◇シベリアジュリン◆◇


左:(12月)韓国T シベリアジュリン♂冬羽・・・・・Photo ★♪鳥くん
右:(12月)韓国T シベリアジュリン♀・・・・・Photo ★
♪鳥くん

左:(12月)韓国T シベリアジュリン若鳥(?)・・・・・ Photo ★♪鳥くん
※メス冬羽または、オス若鳥(第一回冬羽)と思われる。

右:長崎県 シベリアジュリン冬羽・・・・・ Photo ★♪鳥くん

和名

シベリアジュリン

地鳴きは、オオジュリンよりもかなり細いチュイン、チ−、ジュッジュッなど。

英名

Palla's Reed Bunting

草地、休耕田、アシ原など。

学名

Emberiza pallasi

種目

スズメ目ホオジロ科

季節

日本:冬鳥として、ごく少数が九州以北に渡来。日本海側や九州で見られることが多い。
※RANGE(世界的な分布):ウラル山脈からチュコト半島までのシベリア、モンゴル、中国北東部で繁殖する。冬季はモンゴル、朝鮮半島、中国へ渡り、越冬する。

体長

14cm

機材

(上左右)キヤノンEOS40D+コーワTSN-884
(下)キヤノンEOS40D+コーワTSN-884

♪鳥くん的観察頻度:

名前にジュリンが付くことから、オオジュリン、コジュリンとの識別に重点が置かれがちだが、生息環境はオオジュリン、コジュリンよりも開けた場所を好み、葦につかまって移動しながら採食することはほとんどない。尾の長さやオオジュリンよりも2cm小さい。冬羽の顔つきや色味はよく似ているが、ゆっくり観察でき、注意すれば識別はそれほど難しくない。識別よりも、見逃してしまうことが多い種だろう。
♂夏羽では、頭部が黒いが、オオジュリン♂夏羽のように頬線と顎線の間が白い。コジュリン♂夏羽ではすっぽりと頭部が黒い。また上面はオオジュリンでは赤味が強いが、シベリアジュリンでは赤味はほとんどなく灰色味がある。上面はコジュリンとシベリアジュリンはよく似ている。冬羽や♀では、コジュリンの顔つきは眉班が広く、カシラダカやミヤマホオジロに似ている。
オオジュリン冬羽との相違点では上嘴が黒く、下嘴が肉色なシベリアジュリン。オオジュリンでは上下とも黒色(夏羽)もしくは肉色(冬羽)が、野外ではこのポイントはなかなか確認しずらく、光の状態などで誤認する場合も少なくないので、まずは尾の長さ(体型)と大きさ、顔つき、生息環境と行動(葦につかまってよく移動するのはオオジュリン)などを見極めてからにするとよい。

上記をコンパクトにまとめると、
体型や上面の色味、大きさはコジュリンに似ている。
顔つきはオオジュリンに似ている。
ジベリアジュリンには灰色味がある。
シベリジュリンの嘴は上下で色が違う(上は黒、下は肉色)

 

シベリアジュリン 2羽共に♂冬羽〜夏羽へ移行中。
 
ニュウナイスズメ♀
※冬の田園でニュウナイスズメの群れと共に行動していた個体。
撮影者/♪鳥くん
機材/ニコンフィールドスコ-プ+ニコンCoolpix880
  撮影者/  中野ピヨピヨ義一

(2月)熊本県八代市
 
(4月)長野県
 
オオジュリン成鳥冬羽♂
 
オオジュリン♀
撮影者/中野ピヨピヨ義一 撮影者/♪鳥くん

(3月)東京都江戸川区
 
(6月)北海道豊頃町
コジュリン成鳥夏羽♂
 
コジュリン冬羽♀
撮影者/越田 祥子   撮影者/♪鳥くん

(9月)千葉県東庄町
 
(12月)茨城県
 

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